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無題

理解していたはずだ。理解はしても、納得は出来ていなかったのか。納得出来ていた振りをしていた、だけだったのかもしれない。
俺達は最強だ。そう周りからは言われていたし、もちろん俺達だってそう思っている。なのにこんな終わりはあんまりだと、運命を恨まずにはいられない。ここで終わらせるものかと、俺達なら何でも出来ると信じていたのに。俺達なら助けられると、あの人なら大丈夫だろうと信じていたのに。強くなると決めたあの日から、俺達はひとつであろうとも決めたのだ。記憶はいつだって呼び起こせる。忘れているのではなく、思い出したくないだけなのだ。
どうして俺達に何の相談も無かったのか、どうして1人で行ってしまったのか、どうして巻き込んでくれなかったのか。今更聞きたいことも聞けやしない。ただあの人は俺達を、俺達だけでは無く沢山の人を守る為に自分の命を使ったのだ。ならば俺達はあの人の意志を、記憶を、存在を守る為にこの拳を使う。俺達は何度でも立ち上がってきた。今度だって、例え何があったって立ち上がるだけだ。俺達は決して1人ではないことを教えてくれたあの人の為にも。目的は違っても、同じ敵を追う奴らの為にも。今度こそ絶対に、確実に。俺達の手で、終わらせる。
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