日記参号

新国立博物館とサントリー美術館でやってるアレに行ってきました。

今までピカソといったら教科書の中でしか縁がなかったので、こうして直に見るのは初めてです。
どう言ったらいいのか、芸術の範囲って本当に幅広い。もう、えらいこと。それはよくわかった。

そして作品が持つ意志の強さが凄い。見てるだけで圧倒される。極限にまで簡略化された作品だから、受ける印象もストレートなもんです。怖い、綺麗、悲しいとか、実際はもっと色々あるかもしれませんが、「綺麗な作品」だけだったら伝わらないことを、わかりやすく見せてくれる感じ。

うーん、感想にしづらい。
愛情とか官能とか反戦とか残虐性とか、人間が持つあらゆるものを表現し尽くして、とにかくひたすら絵を描くことに没頭して、人生をその全てにかけてきたピカソの生き方が凄いと思う。だから、最後に描いた自画像の穏やかさと柔らかさには何が込められてたのかなと。
「やりきった」のか「まだ足りない」のか。
ピカソ自身に興味がわく展示でした。

しかしピカソはあの抽象的な絵のイメージが強かったので、今回行ってみて良かった。挿絵や彫像などなど、油彩以外にも本当に様々な物を作ってたんですね。
写真のピカソも面白かった。おちゃめさんでした。


サントリー美術館は展示の時に環境光っていうんだろうか、部屋の光。それをもう少し明るくするか内装の色を変えるか、そうでなきゃ作品への照明を本当に変えてほしい……相変わらず目が疲れる……