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読んだっす

宮部タワーを発掘してから読んで九冊。
せなわけで感想を簡単に。勝手な事を呟いてますんで、さらっと流して下さい。


・天使と悪魔(上)〜(下)
ダン・ブラウン著

「ダヴィンチ・コード」でお馴染み、ロバート・ラングドンシリーズ第一作目。
カルト陰謀色の強かった「ダヴィンチ・コード」に比べ、トラベルミステリーに人間味が加わったような印象。これもカルト臭ぷんぷんですが、背景がどこか人間くさい。ネタバレしていくにつれて現実へ引き戻されていく。普通は逆なんだろうけど。
でも楽しい。このシリーズって言ってる事はややこしいけど、忘れにくい話だと思う。
後は映画で地理や位置関係を補完すれば更に楽しいはず。文庫の地図だとわかんねえよバチカン市国の全体図なんてさ……


以下、全部宮部みゆきさん↓

・クロスファイア(上)(下)

映画化してましたね。人が燃えてるシーンしか知らん。
それはさて置き、多分、宮部さんの本全てに言えることなんだろうけど、一人称が徹底してると思いました。だから主人公の視点と思考のみで全体像を捉えようとするわけで、そこには何かしらの穴もあるわけです。で、その穴が案外あなどれないネタを含んでたりする。そこが面白いなと思うまでに時間がかかった。
中身は何と言ったらいいか。面白さと感動を幕の向こうに置いて、ぼんやり感じるようなもの。結果的に救われたのかな?と思うのもまた微妙。自分と自分の能力に決着がついたのかなと。読みごたえはありました。
牧原さんが大型犬に見えた。



・レベル7

多角的な視点で一つの物語の中心へ探求していったらどうなるのか。
最終的には3つなのかな。いや4つの視点だったのかな。だからまー凄い。カチカチと歯車を合わせていくみたいに読み進めていくんです。感覚としては。緻密ってこういうことを言うんですね。
これも読みごたえがあった。



・誰か Somebody

他に比べたら大人しい印象。ただ、ある人に対しての主人公の心境の変化が面白いし、それが最後に繋がるんですね。
どの本読んでても思うのが、そんなに驚きのある内容でもないのに目が離せない。すげえ。



・とり残されて

短編集。全部読むと、ある一定のテーマみたいなものがあるのかなと。幽霊というか、人の妄執というか。一番読みやすかった。
全体を通して好きですが、「いつも二人で」はずいぶん可愛いコメディだと思いました。がんばれマコちゃん。



・今夜は眠れない

こんなに頭のいい子供がいたら……!基本的に宮部さんの本の登場人物って、みんな頭の回転が速いですよね……脇役だろうがチョイ役だろうが。主人公はもちろんのこと。羨ましいと思いつつ、読書中も読了後もしっかり眠れました。
これも面白かった。子供視点で語られる大人の右往左往する姿がリアルでおかしくて、少し悲しくて。プラス、パラパラ漫画が楽しい。



とりあえずこれだけ。「理由」とはずいぶん雰囲気が違う。あと、男性キャラが可愛い。凄い可愛い。
しかーし。他にも宮部本はあるのに、本棚の中で行方不明になってる始末。母親がわからなくなってるのに私がわかるわけないでしょうが(´Д`)

端から読みながら探した方が早いくらいな惨状なので、ちょっと逃げて手っ取り早い所にある東野圭吾を読んでます。「悪意」読了。今は「宿命」へフラフラと。

関係ない所で文春文庫の字体と紙が一番、目に優しいです。ありがとう文春。
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