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更新履歴+拍手お返事

●機械仕掛けのアマーティア
→「Piece19」五ページ更新
nanos.jp

●お品書き
→掌編倉庫に「八月三十一日の帰還者たち」をアップ
nanos.jp
これは「ゆるゆるSF企画2」さんに参加した作品です。拙作はあれですが、素敵なSF作品が読めるのでぜひともー。
wit.bitter.jp


9/22と9/26に拍手をありがとうございましたー!
呆れられないようにそこそこ面白いものを提供出来るように自分も楽しんで頑張ります。色々盛りすぎた。ありがとうございます!


覆面作家企画さんのが読み終わったら夏祭りさん行きたいのう。そっからゆるSF2さんだろうか……ほんともう読むの遅くてね。紙はいいんだけど、ネット媒体だと読むのに目が慣れてないんだろうな。

覆面作家企画Fブロック感想(ネタバレあり)

F01 アイ・アム・ファイヤーマン!
チワワみたいな目鼻のついた火の玉とかなにそれ可愛すぎる。でもなぜだろう、そこはかとなく漂う庶民派の匂い…「そこをなんとか!」と懇願する火の玉の勘違いぶりも清々しいものでしたが、まさかとは思ったけど、の沼神の勘違いぶりを見れば、神様や妖怪たちの思考が随分可愛らしいものに思えて楽しかったです。少年漫画のようなテンポのよさと歯切れのよさ、そして忘れてはならない日野と水野のボーイミーツガール。沼神の償いとはこれですか!粋な事をなさる!と火の玉と共に囃し立てたくなりました(笑)

F02 命がけの結婚
冒頭はマリッジブルーのお嫁さんと上手くいかないあれですかと暢気な事を考えていましたが、とんでもありませんでした。ヤナはかつて置いていかれた自分を、今度は置いていかれない場所へ身を置く為に自ら選んで護衛を選んだんだろうかとか。でも多少はカイバへのあてつけもあったんだろうかとか、しかしその原因を作ったのはカイバの不器用な優しさなのかなあ。アルヴォンの妙に飄々とした部分がヤナを責務から解放してくれるといいなと思いつつ。でもそれも、そう遠くない話のような気がしました。

F03 僕も愛しているよ
魔物から王都を守るべく戦う毎日。そんな剣客や魔術師たちが沢山いる中での、ある一組のお話。初め、見事に騙されました。その後に見るダニーの可愛いこと。そして際立つエンジの美しさ。穏やかな、とは程遠い戦いの渦中ですが、二人にとっては穏やかな日々だったと思います。特にエンジにとっては一つ一つ愛おしむような日々だったんじゃないでしょうか。それでも振りきれなかった自らの生い立ちが姿を見せた時のエンジの覚悟。何となく、ダニーの為でもあったのかなと思いました。最期の最期で明かされた真実が、暖かい色の火となってダニーを守ってくれたらいいなと思いつつ。

F04 「幸福な食卓」
主従という関係性だけで既においしいのに、生活能力皆無のおじいちゃん(想像)と、すっかり料理が上手くなってしまった不肖の弟子というエッセンスが効いていて、そこに弟子の魔法の使い方がスパイスとなってぴりりと引き締めつつ、お師匠の弟子への身内に対するような甘さがもんのすごいうまみになって出ていると思いました。最後までお師匠可愛いです。なんだかんだ言って弟子離れ出来ない師匠と、師離れ出来ない弟子の関係性。料理を通して伝えられる気持ちといいますか。読んでるこっちも嬉しくなる物語でした。

F05 火と水の婚姻
イケメンぞろいの水と土の御仁だったので、五家と言うからには火を除いてあと木と金があるのでしょうきっと。火は美人姉妹だし、木もなんとなく姉妹のような……いやイケメンでもいける。これはいける。金は何かリーダーっぽいなどと様々な妄想を働かせることが出来ました。清司のSっ気はんぱないですね。火燐が火の気そのままに圧倒するかと思いきや、さすがは水。冷静に彼女の気持ちをなだめつつ、自分の気持ちも伝えつつ離さないと言いつつ。そう言う清司の気こそ火に近いような気もしました。

F06 夕星☆えとらんぜ
年頃の女の子の語り口調、砕けた言葉遣いから一気に親近感がわきました。いやもうそんな甘酸っぱい年齢じゃないんですけどね…さながら妹か姪っ子を見ているような微笑ましさ。なので加賀瀬の秘密とそれを追い続ける森の追いかけっこが少女マンガのようにきらきらと再生されていきました、が、まさかの彼は金星人!さすが食性も違えば文化も違う。ほのかなラブコメからちょっとSFに入ってきたところで始まる恋。最初から最後までどきどきを忘れない、軽快にスキップをしながら進むような物語でした。

F07 火のないところに煙を立てるお仕事です。
いやいやいや題名の長閑な字面にすっかり騙されました。ついでに友子にも。学校って妙に閉ざされた場所なんですよね。その中でゆっくりと広がり、足下を焦げ付かせていく嫌な噂。誰もがそこからの飛び火を嫌がりつつ、飛び火した誰かについてはその範疇の外にある。それが嘘であれ何であれ。理沙はそのかっこうの的になったのかと、そしてヒーローの登場にほっとしたのも束の間で。ただあくまで学校は「閉ざされた場所」。閉じた中で別の誰かに煙がのぼる日もあるのかなと、思いました。

F08 凱旋の火矢は墜されたし
重厚な歴史の一ページ。走り書きであることも許されない事実ながら、それを秘匿し守ろうとした人々。日記のようだと思いました。独白だからそう思えるのかもしれませんが、彼女と赤ん坊の夜の旅がいかに不安に満ちて、孤独なものだったのか。街を駆け抜ける人の足音や押し殺したように話す声、見上げても不穏な空気を与えるばかりの故郷の空。「その場」にいた人しかわかりえない内容がみっしり詰まっていて、自分もスヴィータと共に赤い森に蹲っているようでした。空気の感じも手に取るようでした。

F09 千匹皮姫
舞台の練習に打ち込むさなか、リンクしていく役柄と現実ということでしょうか。何かを創ろうとする時には何かがのり移るという話も聞きますが、夢はまさにその状態にあったんですね。王子と結ばれる姫、物語はハッピーエンドだけど王様の心は本当にそれでいいのか?登場人物が勝手に動き出す、というあれがちょっとした火事を契機に現実になったようでした。その後、彼らが演じきった王様と姫は「脚本を飛び出した」という表現が好きです。物書きさんの心をくすぐる感じ。

F10 灯油あります。
危険物取扱主任者資格とは、どこぞのバイトの話だろうか?でも買いに来る「お客様」や「燃費がいい」とか、特に不思議な言葉ではないんですが何かがひっかかる、と思ったら人魂給油店。燐が燃えているとか、怪奇現象の一つとして語られるものが、菜種油やオリーブ油を必要とするという生活感(笑)これだけで一気に物語の世界観に引き込まれました。しかも空想の物としてではなく裏付けもあるので、そういう店がどこかにあるかもと探したくなる。日常の延長上にあるファンタジーのようで面白かったです。

F11 愛の消火大作戦
傍目にはおバカ(すみません、褒めてます)なんだけど本人たちにとっては至って真剣な、まあ多少はおふざけも混じった男の子同士の会話ってどうしてこんなに面白いんだろう(笑)野元と戸川がゆるい放課後を過ごしている姿が目に浮かびます。その中で繰り広げられる相談事とジャパネット戸川。ネタの仕込みが細かいけどぶれているのがこの年頃らしい。結局、消火出来るどころか思いがけず野元にも引火したようなものですが、戸川は本気でラブ・イレイザーの効果を期待していたのかそれとも応援をしたかったのか。……前者かな(笑)
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