後書きです。ずっとお祭り状態でした。(頭が)
■作者名
神儺
■サイト名&アドレス
晴耕雨読
nanos.jp
■参加ブロック、作品番号、作品タイトル、作品アドレス
Aブロック
A05 エダの花火
maskpjt.wp.xdomain.jp
■ジャンル
ファンタジー
■あらすじ
その国は遥か昔から戦争を行っている。ただし誰も傷つかず、血の流れない戦争。
そんな戦争を観察し、採点する青年の話。
……すみませんあらすじ苦手……。
■意気込みテンプレを使用された方は、URLを教えてください。
mblg.tv
■推理をかわすための作戦は?
特にかわすつもりはありませんでしたが、予想に反してモフモフ猫を被れていたようなので、とても暖かったです。読めばわかると本気で思っていましたがそうでもなかった。
■作品のネタを思いついたきっかけは?
「火」と聞いて、とかくめらめら燃えている火とか、比喩として例えられるような火ぐらいしか思い浮かばなかったので、同じ火でも花火ならどうだろうかと。普通の花火じゃ面白くないから〜でああなりました。
初めは人間大砲のイメージが抜けなくてシリアスになりきれなかったので、どんな映画を想像されても大丈夫です(笑)同じ感覚の方がいた、と喜んでいました(笑)
■ストーリーの構築において気を使った点、苦労した点などあれば教えて下さい。
言葉の調子が平坦になるようにしたあたりでしょうか。驚きや歓喜や恐怖など、起伏の激しい感情は抑え目にしました。基本的にそういう「戦争」があって当たり前の世界なので、エダにとってはどれも特筆すべき事柄ではないんです。だからそれがどういうものかを考える必要もありませんし、語る必要もないと考えました。
「遠くの戦争」、「形骸化して空虚な戦争」のような。もはや目的を失って何のために争っているのかもわからない、だけどそれを考える事を止めて戦う人々。そんな争いは至る所で起きていると思いますが、そんな感じ。それがどろどろした方ではなく、しかし、多少歪んだ形で進んだ歪んだ世界のような。意味のない戦争。
ここでちょっとイメージしていたのが「MEMORIES」という短編オムニバスのアニメ映画の中の「大砲の街」です。
疑問を持つ余地さえない世界で、その世界に亀裂が走るような感じにしたいと思いました。「気づき」の物語だと思っています。……ので、中途半端な感じになっているかなと。その宙ぶらりん感がエダの感じたものと同じような色合いで。
でも、それが大風呂敷になりましたね!普段、長編ばかり書いていて短編に慣れていないという所はばっちり見抜かれておりました。説明不足の点もそこに起因すると思います。ただ、偉そうな解説しておきながら「中途半端」と厳しい感想をもっと頂くことになるかと思っていたので、蓋を開けてみたらそうでもなかったことに、自分以上に読み込んで下さったのかなーと思っています。
■削ったエピソードなどありましたか? 作成裏話歓迎です。
これがないんですよね。上記にも書いたように、「長い話を短い話に押し込めた」部分を指摘されたのと、文字数検証の際に六千文字少し越えの数字が出ていたので(投稿時の確認では六千文字以内でした)、「滑り込み組ではないか」という声もあったように思いますが、実はかなり余裕を持って初期の段階で投稿させてもらいました。
一番削ったのは冒頭の説明だけで、後半はほとんど初稿のままです。削った量もせいぜい百文字かそこらなので、初稿との違いはほぼありません。
この辺は説明不足が尾を引いたかなと思います。
■その作品の続編または長編化のご予定は?
今の所はありません。
■その作品で気に入っている箇所はどこですか?
シュリの言葉とか、最後のシーンかなあ……あとはエダたちが花火を見るために与えられた場所でしょうか。そういう所で花火を見たいってだけの願望です。
■推理期間中、褒められた点は?
発想とか言葉とか設定とか構成とか挙げてもらったものは全部嬉しくいただいちゃうよ!
どれもありがたく拝読させていただきました。自分で意識した部分、そうでない部分共に掬い取ってもらえて嬉しかったです。ありがとうございます!
生贄、ホラーという考えは全くなかったので、なるほどーと思いました。皆さんぞくぞくして頂けたようなので、意外と怖い要素を持っていたんですねこれ。
神風特攻隊を思い浮かべたという言葉を拝見して、こちらも合点がいきました。確かにー。第二次世界大戦の後半はそんな様相があったかもしれません。途中から部隊の変遷もめちゃくちゃだったように思います。
「いっかな」は雅語→また一つ賢くなった!……すみません、それ初めて知りました。雰囲気と勢いだけで使って書いているのがもろばれです。ちなみに鳥取の人間ではないので!
また、Aブロックのイメージ分布図もすげぇとスマホ握りしめて見入ってしまいました。これはすごい。私「柔らかい」方向に行っていたので嬉しかった(笑)図にして見せてもらうとまた印象が変わって面白かったです。
また、何度かタイトルについて言及されることがあったのでちょこっと。
私はタイトルを考えるのが本当に苦手です。出来れば無題でもいいくらいに。なもんで、これもタイトルに大した意味はありません……何かすみません。ただ、「花火」という言葉は使いたいというか使うしかないなと思っていたので、考えなしにも多少の作意はあったのかもしれません。
振り返ってみれば「エダ(にとって)の花火」という風になるのかなと思います。「気づき」の物語という点は一応、自分の中ではぶれていなかったので。
■推理されてみて、いかがでしたか?
自分でも気づかないうちに使っていた言葉遣いを拾って、検証して頂けたのが驚きでした。で、見返すと確かに使ってる(笑)初参加の身にも関わらず、推理してもらえるとは思っていなかったので。消去法かすっぴん全弾必中型かと思ってました。
あとは、気づかれた方がいらっしゃるのかどうかわかりませんが、作品の雰囲気ごとに語彙、漢字の開き、場面転換の記号などは変えています。だからどれが近しいかと言った時、今回に関しては直近で書いた「扉をあけて」(雰囲気が同じようなもの)か、「機械仕掛けのアマーティア」(書いた時期が近いので言葉選びが似ている)を上げたんですが、今一つヒントが足りなかったかもしれません。もう一声、足しになったかなあと思うのは掌編の「愛とは」か「銀色夜話」の番外編あたりでしょうか。話の長さでも変えたりしているので。
なので、推理を拝見していると場面転換の「+++」を挙げられている事がありましたが、実はあれ、ここ最近はほとんど使っていません。使っている作品も限られています。
と言っても何がどうヒントになるか本人ではわからないです(笑)セミは笑いました(笑)確かに夏好き。
逃げ切るつもりはなかったんですが、あまりに上手く覆面を被れたので、何となく欲が出て来た矢先、曽野十瓜さんにびしっと言い当てられた時はドキッとしました。あとはくまごろうさんのピンッ推理がほんとにぴったり。「扉をあけて」を読んで下さったとのことで、「その通りでございます」と心の中で正座しました。
■正解以外に、あなたの名前があがった作品はありましたか?
ありがたいことにありました。括弧内は掲示板でファイナルアンサーしていただいた方ですが、もれや間違いがあったらすみません。
A06 羽虫(冬木洋子さん、和さん)
A10 キャンドル・ミッドナイト
どちらも間違って頂けたことが恐れ多い。
あと、ツイッター上で他の作品をぽそっと挙げられたことがあったような……
■あなたの作品の作者だと推理された方はいましたか?
碓地海さん。
今回、ものすごく碓地さんの影響が強く、猫を被り続けられたのは碓地さんのおかげです。ご本人はご迷惑だったかもしれません。ヒント大サービスしておられたにも関わらず、まさかの私が伏兵になってしまったと……最大の敵は味方でした……(遠い目)。あまりに碓地さん指定されるので、「これ本当に私が書いたのか」と疑問が。正解発表で名前があって、間違ってなかったと安心しておりましたw
ので、便乗してAブロックを盛り上げながら、内心私が壁になってすみませえええんんと思ってました。
今でも思います。すみませんでした!!!
■推理してみて、いかがでしたか?
■あなたの推理はどのくらいの正解率でしたか?
次回、出来たら参加して出来たら推理して一割くらいの正解率にでもなれば嬉しい(低い目標)
探偵の皆様の洞察力や推理力に憧れです。
■この企画に参加して、改めて気づいたことはありますか?
覆面になることで、案外自分の作品が素っ裸になること。あとは先入観なしに読めるので、普段は遠巻きに見ているだけのジャンルの楽しさを発見。と、わいわい賑やかに創作にひたれる時間。これが楽しかったです。
■参加作品の中で印象深い作品をあげてください。
A02 真夜中のラブレター 〜男子学生より愛だけを込めて☆〜
→キモポエムの震え上がり方が尋常じゃなく真に迫っていました。これは黒歴史。
A11 PT
→ゲームと日常の融合が楽しかったです。
B03 〈激情〉の魔女
→萌えた。
B05 人類に炎を取り戻してくれたペンギンのお話
→これはもうヤンス。
C04 ほんとうの救世主
→最後の皮肉がきいててぐっと抉ってくれました。
C05 ともしびの揺れる
→全て結びつく感じが爽快で切ない。
C11 この気持ちにつける名前をまだ知らない
→絵(想像)がすごく綺麗。脳内妄想がはかどりました。
D01 とある罪人の告白
→語り口が丁寧な分、慟哭が残る。
D08 火童子
→交流譚が泣ける…のと森の描写が静謐。
E02 キドニーパイをひとくち
→おいしそうでした。幕開けと幕引きが綺麗。
E08 女神は灰の夢を見る
→テンポよく非日常が進むのが面白かったです。
F09 千匹皮姫
→創作が日常に乗り移った感が爽やかに終わった部分が好き。
F11 愛の消火大作戦
→司教!!と男同士の会話が面白かったです。
G05 金糸雀に雨
→色彩が綺麗だと思いました。
G07 TOMOSU
→色々ひっくり返った(笑)
基本的にどの作品も、タイトル見たり読み返したりするとすっと話に入り込めるほど印象的でした。
■参加作品の中で印象深いタイトルの作品をあげてください。
これはもう(笑)
A01 世界の秘境から 〜夏だ!花火だ!お祭りだ!真夏の六千文字スペシャル〜 今回は通常放送より三千文字拡大版!豪華六千文字にてお届けいたします!
A12 IRCオリンポスログ@プロメテウス炎上
A02 真夜中のラブレター 〜男子学生より愛だけを込めて☆〜
→優勝だと思います。
B12 キタキタ
→こちらは某親父を思い出してしまいまして……。
C03 時よ止まれ、汝は美しい
→有名な台詞だった分、余計にというのもあります。
C09 真夏のブーメラン
→これはやっぱりブーメランパンツにかかってるんですよね……?
D06 ひだね
→受け取る側によって意味の変わる言葉だなあと思いました。
E01 生きてさえいれば
→タイトルと内容がすごく噛みあっていたように思います。
F07 火のないところに煙をたてるお仕事です。
→読み終わってタイトル見てのぞくっと感がたまらない。
G01 いきたいと希う
→「希う」の言葉が印象的でした。
G10 マイノリティ・レポート
→こちらはトムさんの某映画を思い出しまして……。でもそれ以上に記事や読み物として本当に面白かったです。
■参加作品の中で面白かった3作品&一言感想、お願いします。
A01 世界の秘境から 〜夏だ!花火だ!お祭りだ!真夏の六千文字スペシャル〜 今回は通常放送より三千文字拡大版!豪華六千文字にてお届けいたします!
→色々とひどい(笑)すみませんほめてます。
D04 アマヤドリズム
→音楽が好きな人は自分の好きな音楽をあてはめて楽しめるなあとか、「好き」の枠を超えて楽しめるお話だと思いました。出会いが素敵です。
E12 プロメテウスの崖
→足りない語彙で何を言っても足りないので一言。かっこいい。
どの作品も勝手ながら仲間のような、一緒にお祭りを盛り上げた同士のような……そんな親近感を覚えています。なので、心底どれも面白かったとしか言いようがありません。艶っぽい話なんかどきどきしましたがな。
普段、巡り合わせのないお話ばかりで常に新鮮、常に目から鱗でした。重ねて言いますが、どれも面白いです(自分のはともかく)。一つの本になったとしてもバラエティに富んでいてかなり楽しいことになっていると思います。特にAブロックの濃さやDブロックの死臭は目立ちますが(笑)
感想については覆面である分、どれも率直な意見であるとありがたく拝聴しておりました。嬉しい言葉、厳しい言葉など、全て自分の糧になるものと思います。本当に嬉しかったです。
始めた時は無事に参加出来るのだろうかと不安でしたが、最後までお祭り状態で楽しかったです。特に、こんな楽しい企画を進めてくれたネジ子さんには感謝で一杯です。本当にありがとうございました!
大変な企画だとは思いますが、出来れば、次回もあることを期待したいです。
重ねて、ありがとうございます!