よくあるっちゃある内容なんですがね。日々、生きていて何か足りない、自分には何かが欠けている、不幸だと嘆くクーパー家の人々を笑いあり、涙ありで描き尽くしました。笑いの方が圧倒的に多いかもしれませんが、おかしくて笑うものや失笑などなど。
最高のクリスマスにしようとするクーパー家の人々ですが、個々に抱えているもの、隠しているものがあり、それらを様々なオブラートに包みこんでさあ晩餐会開始、となるわけで。
どこ見渡しても性根の悪い人間がいないんですよね。根っこは善人なのに素直になれないからややこしい。だけど憎めない。映画によっては素直になれない人間…だけど性根のどこかにいじわるな部分が見えるのに、この映画に関してはそれが一切なかったように思います。だからか、見ていて清々しいんですよね。 笑えるけどw
いじわるになるのも、素直になれないのも、反抗しているのも、家族だから。好きな人だから言えてしまうあれやそれ。でも一度飛び出したものを回収するには随分、手間暇がかかるもの。そんな時に誰かに声をかけられる強さがあるのがクーパー家の面々なんですが、まあ人騒がせとも言うw

自分を不幸だと思う人たちが、どうして自分を不幸と思い、何が幸福だと思うのかを気づくお話。人間ここまで素直に生きられたら楽しいだろうなあと思います。ちょっと疲れた時なんかに見ると楽しい。

あと犬好きにはたまらん。冒頭から犬いっぱい。なぜ冒頭から犬いっぱいなのかは最後まで見てのお楽しみです。