エースコンバット7プレイ記。
難易度ハードとエースをクリアしたので感想。
キャンペーンモードのみのプレイです。

結論から言うとゲームとしてそこまで面白くありませんでした。
フライトシューティングとしてはこの辺りが限界だと思います。

今作はプレイヤーに対する縛りが数多く、遊びの幅は狭くなっているように感じます。
特に制限時間やスコア目標がかなりシビアで苦痛でした。
全容を把握した上で間断なく効率的にスコアを稼がねばならず、やらされている感が強かったです。

そもそもの根幹である遊びの幅が「ロックしてミサイルを撃つ」しか無いのに攻略の手順やテンポを強いられるのが本当に嫌でした。



旧世代から進化のないゲーム性と操作性
ハードが進化しても中身は相変わらず背後に回ってミサイルを撃つことしか出来ないゲーム。
敵のバラエティもパターンも少なく誘導される弾を撃つ作業にもはや面白味を感じません。

複数の敵から狙われることが前提で常に背後からのミサイルに神経を割かなければならない。

どの敵からロックオンされているのか、
何発のミサイルが迫っているのか、
着弾までの猶予はどのくらいなのか、

こういったものが戦闘の大部分を占めているのにもかかわらず全てがプレイヤーの視界外で起きている。
目の前の敵に集中する以上に背後に気を使わなければならないという、見えない敵に対するモヤモヤが常に付きまとう。

ロックオンしてミサイルを撃っても撃墜するまでは敵機を補足しておきたい、しかし背後からミサイルが鬱陶しい、離脱と回避のために旋回を繰り返す、さっきの敵をまた追いかける、背後の敵も追いかけてくる、、、

きりもみ状態で逃れながら苦し紛れに撃つミサイルの行方を追うことが果たして攻略と言えるのか。
ひとつ確かなことは全然気持ち良くない、楽しくないということだけだ。

そんなわけで撃墜されても明確な反省点が見えないのでモチベーションの維持も難しかった。

エスコンというかこの系統のゲームを全否定してしまうけど普通につまらないと思うようになりました。


自機にしても敵機にしても戦闘機に種類はあるけどそこまで差異が無いのも個人的に微妙ですね。まあ今作に限った話ではありませんが。

やっとカスタム要素が導入されたけどこれで遊びの幅や選択の幅が増えたかと言われると正直疑問なレベルです。
本来あるべき性能を削られて、その補填にカスタムをさせている印象。

結局はグレードの高い機体が一機あれば事足りる、で終わる話。


ロックオン対象の切り替えも相変わらず難儀でした。
正面で捉えても目的の対象に切り替わらないことが多く攻撃の機会を逃すことも少なくありませんでした。
一度ロックを外すと同じ敵にロックを合わせるのが困難なのもモヤモヤとフラストレーションが溜まりました。

マップの切り替えは個人的に改悪に感じました。
一度切り替えてしまうと元に戻すには必ず一周しなければならず、この手間が意外に面倒で煩わしかったです。


味方が無能
いない方が精神衛生上、ましなレベルです。
赤ターゲットは絶対に破壊してくれません。
プレイヤーが5〜6機の敵に狙われていても援護はしてくれません。
そのくせ追い詰めた敵機を横から奪ったりされる。
無駄口が多くて役に立たない存在でストレスが溜まる。
プレイヤーしか働いていないので分隊を組んでる意味を問いたくなる。

敵は漁夫の利を狙ってくるのに。


理不尽の塊のエース機
シリーズ恒例ですが何が面白いのか不明です。
ある程度の経験と予測で敵機を追い詰めるのが楽しいと思っていましたがその全てを無かったものにされる、それがエース機。

変態機動云々の前に背後の取り合いで延々と旋回を繰り返すのがつまらない。

交戦中に「敵には動きにクセがある」とアドバイスされますが慣性を無視して360度に動き回る豆粒を静止できない状態で見極めるのは神業だと思う。

動きを見切って背後から通常ミサイルをバンバン叩き込める人がいるなら尊敬する。


レールガン当てても撃墜できなかったときは流石に笑いました。

ゲーム性皆無の新要素
天候の変化の影響を受けるようになった新要素ですが全てがプレイヤーの不利益に繋がるだけの代物でした。
視界を奪う、操作を遮る、といったプレイヤーにストレスを与えることにしかなっていないのが残念です。

盛り上がりに欠けるストーリー
エスコンはストーリーが良ければオッケーな感はありますがその一縷の望みのストーリーも微妙でした。
誰の視点の物語が主体なのかサッパリでした。
ミハイ、孫娘、王女、ベルカ研究者、整備士、懲罰部隊と登場人物が多いけど、どれもが掘り下げが甘く「結局なんだったのか」という感想しか出てこない。
ハーリング殺しの汚名で付いた三本線も消化不良。
犯罪者集団の中の一人の腕が良かったんだね程度の認識で終わりました。

プレイヤーがエースとして畏怖されているのかもよく分からずストーリーが終わりました。
世界観や拡げた風呂敷に比べて説明不足な印象。
話を無駄に壮大にし過ぎな気がします。




ざっくりとこんな感じですかね(´・ω・`)
冒頭にも書きましたがゲームとしてこれ以上の進化は望めない気がします。

グラフィックが向上してもコックピットから見える敵機は極小で、結局はHUDの緑色の四角を頼りにするしかないのが虚しいです。

HUDと言えば逆光でのHUDは近年の中でもダントツで視認性が最悪でしたね。
逆光ではない状況下でも怪しかった。

様々な部分で感じる不満のひとつひとつは地味で些細なことかもしれないけど、それらが不満ではない部分にまで波及して全体の不満に繋がったように思います。