繁殖力や攻撃性が極めて強く、海外で人や養蜂への被害が問題になっている「ツマアカスズメバチ」が長崎県の対馬で初めて見つかり、環境省は駆除などの対策に乗り出した。

同省は「九州や本州に上陸すれば、一気に国内に広がる恐れがある」と見ており、年内に特定外来生物に指定したいという。

このハチは中国や東南アジアなどが原産で、体長は2〜3センチ。昆虫やクモを食べ、特にミツバチを好む。

山林だけでなく都会のマンションなどにも巣を作り、台湾やマレーシアで刺されて死亡したケースもあるという。毎年10キロ以上のペースで生息域を拡大すると言われ、海外では、この10年ほどの間に韓国や欧州各国で見つかっている。

対馬で生息を確認したのは昨年で、56個の巣が見つかった。韓国との定期船から上陸したとみられる。
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