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そろそろワサビとデクを


ワサビとデクに頑張ってほしいなぁと思っていたら、上手く書けませんでした。
1ページだけの更新になります。次は出るはず!!

子豚な王子様37


キリリクにも取りかかりましたので、こちらもちょこちょこ更新していきたいと思います。

*****


大きな石を組み合わせて作ったそのおうちは、やはりどこからどうみても、さっきソイに案内されて見に行った、ソイの先祖が住んでいたという家です。
しかもピカピカです。たぶん新築です。

「ここは、貴方が作ったんですか?」

おそるおそる尋ねてみると、男の人は首を横に振りました。
ですよね、と安心しかけたエンとティカルでしたが、

「僕の家族が作りました」

そういってにっこりするのです。エンの予想通り、やっぱり出来たてのころの石の家のようでした。
ということは、家を作った家族と言うのは、ソイの先祖の、魔物ということになりそうです。

ふと、エンとティカルは気付きました。
案内してくれた男の人を、魔物の双子は「おかあ」と呼びました。
そして今も、口々に「おとうがおうち作った」「おとう力持ち」と言っています。

おとうとおかあ、お父さんとお母さん。という意味です。
となると、ソイが言っていた「肝っ玉母ちゃん」というのは、この人のことだと気付いてしまいました。

「おかあ。おとういないよ?」

「家にあげてだいじょうぶ?」

心配そうな双子を地面に下ろして頭を撫でると、「乾かさないと風邪ひいちゃ可哀想だろ?」と微笑みました。
それで彼らも、エンたちを迎え入れる気持ちになったのでしょうか、くるりと振り向いて、エンの手を両方から引っ張り「こっち!」と家に招いてくれます。

話の通り、魔物のほうの先祖はいないようです。
しかしこの双子より大きな子供がいました。

「お客さん?珍しいね」

「にいちゃん!かわおとこきた!」

「かわおとこと、ちっこいのきた!」

ちっこいの、とはたぶんティカルの事でしょう。ティカルは見られているのを感じで、出っぱなしの鼻水をズビっとすすりました。

「川男じゃないってば。えーっと、お名前は?」

「あ、エンっていいます。
こっちは旅の仲間の空豚。空から降ってきたんです」

先祖の男の人は「はぁ、空から…」と不思議そうにしていましたが、そもそも彼らは川からやってきた不思議な人たちなのであまり考えすぎないようにしているようでした。

「はじめまして、僕はワサビ。
この子がダミアで、双子がエダとエド。

その、見てわかるかな…?」

「はい。魔物の子供ですね」

ワサビと名乗った男の人は、じっとエンを見ました。エンとティカルが、嫌悪したりしていないか一生懸命探しているようです。しかしエンが平気そうにしているので、彼はほっと息を付きました。

「よかった。実はすぐそばに村があるんだけど、この子たちや父親はあまり行かないようにしているんだ。
魔王が死んでまだ日が浅いし、暴れる魔物がまだいるしね」

「…俺も魔物と少し交流があったので、平気です」

「ブヒ」

魔物と交流があったという言葉にティカルは驚きました。魔物はすっかりいなくなったと思っていたのです。でもよく考えたら、それはエンが、ワサビを安心させるための言葉かもしれないと思いました。

「あの、この家を作った魔物に会いたいんですが…」

ワサビは、わざわざ魔物に会いたいというエンに驚いたようでした。

「会いますか?今、夕飯を取りに行っているので、とにかく火にあたって待っていてください」

そう言われて、エンは濡れた服を脱ぎ、代わりに大きな布を借りて身を包みました。
ティカルも、ダミアという魔物の子に丁寧に拭いてもらって、火のそばに座ります。
ワサビは、魔物を呼びに出て行きました。

「イノシシに似てるけど、かわいい色だねぇ」

「そらぶた」

「そらからふってきた」

「ピキぃ」

そうやって、双子にたまにつつかれながら待っていると、入り口に大きな影が差しました。
はっとして振り向くと、そこにはソイよりもはるかに大きな大きな、本当の魔物がいたのです。

ソイを見たことがなかったら、ティカルはやはりひっくり返っていたかもしれないなと思いました。

「エンさん。連れてきました。彼がデクです」

ワサビがにっこりと紹介するのを見ながら、さすがにエンも緊張してごくりと唾を飲み込みました。 



*****

〜6/10

拍手コメントありがとうございます〜!返信不要のかたもお気遣い嬉しいです。ナッツとベリーのお話、がんばります!

こんにちは。デクさんとワサビさんのお話大好きです〜」様
→デクとワサビのお話を気に入ってくださりありがとうございます。長男のお話になります。
他の兄弟も絡めつつ、書けたらいいなぁと思っていますので、お付き合いよろしくお願いします!

ナッツとベリー

ナッツのお話更新〜。
食べ物系の名前が多いので、目の見えない男の子はベリーにしました!

春のトロトロ祭りその3

先週、すでに準備していたはずの文章がすっぱり消えてしまっていて泣きました。
春というかすっかり初夏、梅雨入りしちゃいましたが、どうぞ!


「寝てる間に」(お役目さまより竜逞と惣之助)
***




近所の若者たちの寄り合いに連れ出されていた竜逞は、そっと部屋に戻ってきた。
部屋の真ん中で、こんもりと盛り上がった布団に近付き、耳をすませる。

「・・・」

布団からちょこんと頭頂部だけ覗かせて、すっぽりと布団を被っているのは、もちろん惣之助だ。

惣之助は寄り合いには参加していなかったので、すっかり寝入っている。

その寝顔を覗きこみながら、出会ったころより精悍になったなと思いつつ、竜逞はこくりと喉を鳴らした。

寄り合いで、こんな話が出たのだ。

曰く、「ねぼけている嫁はエロい」のだとか。
ただしそれを実行した男は、翌日しこたま嫁に怒られて、口に出来ないような罰を喰らったそうだが。

それを聞いていたときは、周りの男衆と笑っていたのだが、帰って来てみて、あどけない顔で寝ている惣之助を見ると、むくむくと欲求が湧いてきてしまう。
惣之助は成人して、ますます色気が増してきた。いまさら寝込みを襲っても、と頭では思うのだが、ここで好奇心に負けてしまうあたり、その日の竜逞はそれなりに酔っていたらしい。

もそもそと惣之助の寝ている布団に潜りこむ。
布団の中は彼の匂いと体温が充満していて、竜逞はごくりと唾を飲んだ。

仰向けの惣之助の胸もとに手を乗せる。布ごしでは乳首がどこにあるのかわからずに、しばらくさわさわと彷徨うことになったが、ようやく目当てのものを見つけて、くるくると擦ってみた。

「ん・・・」

声が出たものの、まだまだ惣之助は起きる気配はない。
布ごしでも乳首が立っているのがわかるほどになっても、短い声をあげるだけで目覚めないようなので、竜逞の手は徐々に下に降りて行く。

股のあいだを、大きな手でゆっくりと撫でてやると、さっきよりも大きな声が出た。

「んぁ…?竜、てい?」

さすがに急所を触られては寝てはいられない。しかし声はぼんやりとしていて、半分は眠っているらしい。
それをいいことに、竜逞は直に惣之助の一物を撫でた。

「んっんっ、ぁ、…?」

あまり一気に鋭い刺激を与えないように、ゆるゆると擦っていく。
気持ちいいのと眠いのとで、惣之助は口からは意味のなさない言葉ばかりがこぼれた。

「りゅうて、ん、ぁ、おれ、…ぅん、あ、ふ」

覚醒しきらないように惣之助にゆるい刺激ばかり与えながら、竜逞はちゃっかり後ろの穴をほぐしにかかる。
さすがにその頃になると、惣之助も何が起こっているのかだんだん理解してきたらしく、手が竜逞の肩に置かれた。

「ん…、する、の?…ぁ、竜てい、」

「・・・」

話しかけたら完全に起こしてしまいそうで、ずっと黙っていたのだが、惣之助はそれがあまり気に入らないらしい。
「んー」と唸って、トロンとした目で見つめてくる。

「なんか、言って」

「…あぁ、入れたい」

小さく耳元で答えてやると、惣之助はふにゃりと笑った。
肩を掴んでいた手をそろりと動かして、竜逞の一物を大胆にも撫でてくる。

「へへ…おっきい」

着物の上から、形を確認するようにスリスリと掌を擦りつけてくる。
堪らなくなって、竜逞は惣之助の小さい手を取ると、さっき触っていた彼の胸に手をあてさせた。

「…ここ、自分でいじってくれ」

「ん、…ぁ、んっ」

それぞれの乳首に手を乗せられた惣之助は、竜逞の言葉をよく理解していなかったようだが、手近にあった目標を従順に弄り始める。

くねっと腰を捩らせて、まだ中に入っている竜逞の指を締め付けながら、惣之助は自分で着物を肌蹴て、己の乳首をクリクリと擦って見せた。

「あ、ぁん、きもち…っ、ちくび、」

「乳首、好きか…?」

「ん、ん…。ちくび、すきぃ」

もじもじと悶えながら、自分の乳首を弄る惣之助に、竜逞は大いに煽られた。
体勢を整えながら、ぼそぼそと耳元で話し続ける。

「他に、好きなのは?」

「あ、きもちいの全部、すき…。

竜逞のが、いちばん、で…、

おしりに、りゅうていがはいってくるのが、すきぃ」

「…っ惣之助」

堪らずに竜逞は、惣之助の名前を呼びながら、腰を抱えて挿入する。
心なしか、いままで寝ていた惣之助の中は熱く、あまりの気持ちよさに歯を食いしばって耐えなければならないほどだった。

「あっあっ、りゅうてぇっ
あつ、あついぃ〜」

「あぁ、俺もだ」

仰向けの惣之助を押さえ込んで、腰を動かす。
よく見ると、惣之助は未だに自分の乳首を弄っているらしく、そこはぷっくりと腫れていた。

「あぁあっりゅうていッ、も、くる…!きちゃうッ」

「惣之助…ッ」

最奥をゴリゴリと擦られて、押し出されるように達した惣之助は、再び眠りの淵に落ちたのだった。


**


翌朝、目が覚めた惣之助は、きょときょとと自分の周りを見回す。
隣にはいつものとおり竜逞がいる。そして記憶の片隅にはぼんやりと、昨日、否正確には今朝、竜逞と致したような気がするのだが、その発端が惣之助には思い出せなかった。


成人してからも、やはり仕掛けるのは惣之助が多いのだが、どうやら昨日は竜逞から誘いがあったらしい。でもその記憶がない。


なんだかもったいないような気分になって、惣之助は隣でいびきを掻いて寝ている竜逞を見る。


「ちくび、いた…」


やはり首を傾げる、惣之助だった。


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