小樽商工会議所は、後志産の梅を100%使用した梅酒「小樽美人」を商品化し、販売しています
同会議所の女性メンバーが中心となり、女性視点で企画・開発した梅酒で、美容に良いとされる成分を配合し、パッケージも女性向けのデザインに仕上げています
まさに美人になりたい女性のための梅酒ですね
この梅酒「小樽美人」は、市内の田中酒造株式会社に製造を委託
後志の余市町、仁木町産の梅を100%使用した梅酒に、美容や美肌に良い成分とされるヒアルロン酸、コラーゲン、ビタミンCと、アンチエイジングに効果があるとされる北海道産アロニア果汁を配合
サーモンピンクの綺麗な色合いとし、甘みと酸味のある甘口の梅酒に仕上げています
梅酒はボルドースリム型のビン(500ミリ・リットル)を使用
パッケージは和をイメージした赤を基調とした可愛らしい女性向けデザインで、青梅と北海道のイメージカラーの爽やかな緑を帯の色に採用
和服姿の女性のイラストも配置しているほか、封緘紙の裏には小樽のガス灯を描いています
このように「樽美人」は、女性の興味を引くポイントを凝縮した梅酒に仕上がっています
ところで、なぜ小樽で梅酒なのでしょうか?
開発の経緯を小樽商工会議所に聞いてみました
小樽商工会議所によると、今回の後志産梅酒の開発は、同会議所が2011年1月に立ちあげた「1次・2次産業振興プロジェクト」に遡ります…
翌年1月に同プロジェクトの農業分野から、余市町と仁木町の未利用果実や規格外果実を活用した新商品開発を答申
2012年度に女性メンバーを中心に、女性の視点による美容・美肌・癒しをキーワードとし、商品化に向けた取り組みを開始しました
当初は梅、プルーン、ブルーベリー、アロニアの4種類を候補とし、ヒアルロン酸やコラーゲン、ビタミンCを添加するなどした、計28種類のリキュールを試作しました
そのうち、ヒアルロン酸を添加した4種の果実リキュールの試飲アンケートを大阪で実施したところ、最もおいしいと回答があったのが「梅酒」だったのです
梅は全国的には和歌山県が知名度・収穫量ともに一大産地として知られます
しかし、あまり知られていませんが、道内でも梅が栽培されており、道内の梅栽培面積のうち42.3%は余市町と仁木町が占めます
それでも、農家は梅を栽培作物として見ておらず、農協も集荷作物として取り扱ってこなかったため、そのほとんどは自家消費などにとどまっていました
こうした未利用の現状と試飲アンケートでの人気を踏まえ、2013年6月、商工会議所内に未利用果実飲料開発事業委員会を立ち上げ、後志産梅100%使用の梅酒を第1弾の新商品として2013年8月末までに商品化することを決定しました
「小樽美人」と命名したのは
(1)かつて全道随一と言われる300〜500人規模の芸者衆が小樽の街を彩っていた歴史的な背景などから「美人の産地」と言われていたこと
(2)小樽に大正ロマン的なイメージがあること
(3)女性の視点で「女性メンバーによる企画」開発であること
などに由来するといいます
女性による女性のための後志産梅酒「小樽美人」は2013年9月1日から発売中!
田中酒造本店、田中酒造亀甲蔵、小樽朝里クラッセホテル、運河プラザ、北一硝子地酒蔵、地酒屋北一、JR小樽駅の駅なかマート タルシェで1本1575円で販売されているほか、田中酒造のサイトでも購入できます
成人女性の皆さんには是非味わっていただきたい梅酒です