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君を内側まで抉るもの

小さなミスが大きく波紋を描いたので。
大きくしたのは誰なんでしょうね。

それはなんとなく、誰かに一端があるのではないでしょうか。なんて、わたしが付け上がるから、偉い人は言わないのですかね。

暗呑

うにゅーーーーーー。
風が噂を運ぶのでしょうか。

ひらひらと飛びそう。
噂は軽そう。陽炎の粕。
燃える木っ端。

タイトルなし

ため息。
この前の分が今日やって来ます。今までの分が一度に来たのだと言えるでしょうか。
何度かの過ちが一度にやって来るのだとして、いつかは破滅が身に当たるとしても、その瞬間が来るまで私は破滅から逃げることをやめないのです。
今日という日もいつだかにまとまって破滅になるとしても、ああ怖いなと思いながら私は破滅を作り続けるのです。そうして永遠に逃げるのです。
後悔は最早遅い、いや、後悔はいつだって遅いのです。

燻った煙が我が身を焼くとしても、歩みを止めてはいけないと法で決まっているのです。落ち込む意味も、涙を流す意味もないのです。悔いが反省に繋がるようにできていないのだから。反省に直結して結果に結ぶべきだ。
この世が終わらないのです。

嫌なものばかりが多いのであれば、自分という世界が。嫌な世界を認識する自分が。

ぐだぐだ。いやだなぁ。ああ、いやだ。
何がというわけでなく、ただ漠然と未来に置いてある地雷のような破滅が恐い。
人生に衝撃を与えるだけで粉々にしてくれない地雷が嫌だ。
物理的に破滅する手段はないものが。ある。この手にいつでも。

Dib

保健室の平井先生が優しい。

ここの子達は活発なわりに全然怪我をしないから、仕事がなくて暇なんだよと言って、俺が行くといつもお茶やお菓子を出してくれる。
彰ちゃんはアイツはなんか裏表が激しそうだからあんま近付くなって言ってたけど、先生はいつもにこにこして楽しそうだし、俺もなんだか居心地がいいから彰ちゃんが委員会で遅いときは保健室にお邪魔している。

「高崎君は今日も長くなりそうだね」
先生は、新しく入れた紅茶を俺のカップに注ぎながら言った。
「なんだか、最近風紀が乱れてるっていう意見が多いみたいで。その話し合いがまとまらないって愚痴ってました」
俺は猫舌ですぐに紅茶が飲めなくて、先生と話しながらだと更に時間が掛かるから、一時間くらいなら一杯で十分だ。でも、このところは三時間くらいしないと彰ちゃんが帰ってこないのだ。
「風紀の乱れかぁ…。そう言えば、夏休みに向けて今から頑張り始める子達がちらほらいるみたいだね」廊下からそんな感じの声がたまに聞こえるんだ、と先生は苦笑いしながら続けた。
「あー…。そうですよね」
クラスでも意気込んでるやつは居たけれど、自分の回りからそんな話が出ないから、なんだかあまり実感がない。カップへと目線が下がる。
「棗くんは、」
カップからは白い湯気がたっている。…まだ熱そうだな。
「付き合ってる人とかいるの?」
「えっ!?いや、いいいいないです!」
突然の問いかけに驚いて、顔の前で右手を何回も横に振った。
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