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なにもかもが億劫で

君に会いたい








閑話休題



元々
なんで書き始めたのか



楽しい事

嫌な事

嬉しい事

嫌悪した事



種々雑多



とりあえずの

外部記憶箱





その役目を
忘れて



楽しい事だけを


残して居るのに






気づく





まぁ


ある意味





書きたい事だけ


書きたくない事は
書かない






その主旨からは

外れてないか








始めた頃に比べて



記事を書かなくなった




時間の制約





まぁ



当たり前っちゃ

当たり前







日々の
ルーティンワーク




増えるバックオーダー





彼女が居なくなって

淋しく思えたのは




ほんの一瞬







時々



一緒に笑えないのが



淋しい








一緒に笑えるだけで


良いのに








君に


逢いたい

いつか繋いだ この手を


肩にもたれかかる 君の重みが消えて

僕は ゆっくりと目が醒めた



日の暮れた 電車内は
外の明かりが少ない所為か まるで鏡に囲まれている様だ


薄目を開けて
正面の窓に映る君を見ていた



すっかり伸びきった
洗い晒しの僕の髪



君が 斜め前からまじまじと見ている



そう言えば

「なんとかしなよ」

って言われていたっけ




以前

日だまりのテラスで
君が 僕の髪を切ってくれた事があった


ちょっとぎこちないけど

君のスラリと長い指が
僕の髪に分け入って ザクザクとすきバサミで整えてくれた



あの時間が

とても とても 楽しくて





根負けした君が

「切ってあげるよ」


と言うのを 待っている




ガタタタン


カーブで揺れたタイミングで

本格的に目が醒めた


「どうしたの?」


僕が訊くと

「見たいから見てる」


そう君は言って
僕を寝かしつける

重なる手

触れ合う脚



すぐ隣に 君の存在を感じながら

僕はふたたび 目を閉じる




もそもそと 君の動く気配で 目を開けると

君は悪戯っぽく微笑みながら 僕の方へ顔を近づけた



唇が触れ合う


愛しくて 離したく無い



でも君は スッと離れる


僕は 両手を伸ばし

離れる様とする君を捕まえて ながいキスをした





離れて お互いに照れ笑い



その 絶妙なタイミングが嬉しくて


最後に軽く チュッとした



「どうしたの?」


ワザと訊いた



「上着だしたくて」


答えになってない




目的地は
まだ だいぶ先だ




揺れる電車で 君と僕


もう少し

眠ろう




握った手の中に
君の温もりを 感じながら
続きを読む

なんでこの話題にしたんだっけ?

その時 僕の目に飛び込んで来たのは


半ヘルを被り 目を見開き
かなり焦った顔の彼だった








交差点に近づくと

前走の赤いセダンが 右に避ける仕草をした


見ると 更に前の車が 左折するのに手間取っている


歩行者でも居るのだろうか



直進予定の僕は
赤いセダンに合わせ て 右に避けようとした




ところが そのセダン
いきなり 右から抜くのを止めて 停止した




「行かないのかよ」




合わせ 僕も慌てて停止




後ろが気になったが
原付が一台居ただけのはず


大丈夫
距離はあった



そう思ってルームミラーに目をやると


ゼロ距離に 彼が見えた



「止まれ」

脳フル回転する


彼の片手が バンドルから離れている様に見える



「止まれ無いな… 前に逃げるか」


しかし前との距離も無い



「当たる… 怪我すんなよ
彼の責任でも 人身事故は面倒だ」


ガキュン

ぶつかる音と共に 彼の上体が大きく前のめりになる



リアウィンドウ 割れるかな?


僕の車はバンなので モロに突っ込まれると ウィンドウが割れる事になるが

どうにか 割れずに済んだ




リアゲート
凹んだな…



サイドブレーキを 掛けて

損傷の確認に 降りると




傷はバンパーだけだった





警察を呼び
検証をして

彼に 保険は入って居るかを尋ねると

何故か しどろもどろに警官に 保険の事を聞いている




なんとなく察して

「任意保険は入って居ますか?」



どうにも要領を得ない


未成年?

でも ないらしい







ってか

親なの?
子供居るの?




もうちょっとさぁ
しっかりしてくれ

秋空に向かって

時間がかかると覚悟を決めていた仕事が

昼前にあっさりと片付く




電話は鳴らない




よし 出掛けてしまおう


そう決心してバイクに跨がった


青梅へ向かう都道は かなり空いている


青梅市街をバイパスで避け

青梅街道で奥多摩へ向かった




休日に比べれば 車は少ないが
自分の好きなペースで走れる程ではない



それでも タイミングを見つけ
単独走行になれば 少し速度を上げるが

今日はあまり楽しく無い



キリキリと攻めるよりも
だるんと流す事を 身体が要求しているみたいだ


6速3000回転


一定のリズムで 駆け抜けるコーナー


ライン取りと リーンウィズを意識して



山道を上る



小河内ダムを抜け 三頭橋を渡ると

そこから奥多摩周遊道路



自然と 右手に力が入る


やっぱり飛ばしちゃえ



と 一気に速度が上がったが

道路工事に止められた




そのまま つら〜っと流して 都民の森


駐車場でひと息ついて

五日市に向かう


たまにはこんな奥多摩も 楽しい


バイクらしい

加速とコーナーリング
ヒリヒリするような 感覚も



自分の気分次第では 邪魔になる事がある

秋空をバックに

今日の仕事は一件


これが終わったらバイクに乗ろう




そう思ったのが 3日前


その夜

なかなかアポの取れないお客のアポがとれた


時間は20時



うん 数時間は乗れる

いっそ 客の所もバイクで行こうか



そして昨日



「なんとか土曜の内に頼むよ」

と取引先から連絡













この麗らかな 晴天を
恨めしく見上げながら 仕事へ向かう



幹線道路ですれ違うバイク


ヤマハ

スズキ

ホンダ ホンダ



ドゥカティ ヤマハ


カワサキ

スズキ スズキ






ハーレー ハーレー
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ヤマハ ハーレー
ハーレー ハーレー
ハーレー



ツーリングか…


みんな奥多摩に向かっている様な気がする





クソっ 羨ましいじゃないか
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