そう言えば 何時もそんな事を考えていた様に思う
自分の進む道を探しながら 何故か違うと
そうなんだ 何処に居てもそんな事ばかり気にしていた
投げ棄てたはずの想いが ふつふつとよみがえりはしないかと
そうなった時に いったいどんなリアクションをするのだろう
過ぎ行く刻の間に 自分の影がせせら笑っている
リアルな幸せの向こう側に あいまいな夢が空に向かって行った
閑話休題
未だ棄てきらなかった想いが
本当に得たかった幸せの片隅で
「僕はここだよ」と自己主張をする
両方共 手に入れられれば良かったのに
僕には その力が無かった
1993/Jan/15
話題:散文
昔 それは未だ僕が僕でなかった時 自分を名乗るのがひどく億劫で
自分勝手な名を名乗っていた
それでも 僕の周りの世界は 何時も正しく時を刻んでいた
昔 それは未だ僕が僕を認めていなかった時 自分が誰なのか考えるのも億劫で
自分勝手に世界を作り上げていた
それでも 僕の周りの世界は 何処も間違いがなかった
今になってやっと解かる
今になってはじめて解かる
昔も今も 僕は自分が一番嫌いで疑ったままだ
名乗るのが億劫でなくなっても 世界を取り繕わなくなっても
僕は僕を信じちゃいない
名乗るようになった分 取り繕わなくなった分
肩の重みが増加した
1991 Nov 14
散文