先日 朝の情報番組で
「女装男子」の事をやっていた
「男の娘」との違いは
僕には判らない
とは言え
こんな時代が羨ましい
きっと僕が
今 18〜9ならそうなっていただろう
事の始まりは
「スカートって面白い」って所から
そのきっかけは たぶん
小学校の頃
性に目覚め始める年頃になって
スカート捲りが流行った時
ある子が
たぶん母親が 対策にと
キュロットなるものを履いてきた
一見すると ただのスカートなのに
ズボンの様に足が独立して通るそれに驚き 興味を持った
次にスカートを意識したのは
たぶん高校の時に接した
巻きスカート
タータンチェックの可愛さに 僕は惹かれた
そして それはスコットランドの民族衣装 キルトに由来すると知った
男性でも着るんだ
率直な感想だった
今思えば キュロットも
「自分にも着れそう」
と感じて 興味があった様に思う
それ以来
スカートは着てみたいアイテムとして 僕の中に存在する
女の子に
ボーイッシュスタイルが在るのと同じ
男が
ガーリッシュスタイルだって 良いじゃないか
実際に 着た事もある
友人のライブに行くのに
当時 彼女だったMikが縫ってくれた
濃いめのグレーの生地
踝が隠れるほどの 超ロングタイト
後ろに35センチのスリットを入れても
階段には難儀した
概ね好評だったが
それはやはり
ライブという 日常を離れた世界の話
その後も ライブには
何度か そのスカートを履いて行ったが
外では それきりになってしまった
宅飲みで
酔った勢いで頼み込み
色々とスカートを試着させて貰った事があった
ミニは面白いけれど
足のゴツさが目立ち
ミドルは 時代的に受け入れられず
ロングは 可愛いデザインが少なかった
そして
何より困ったのは
僕に合うサイズが無かった
アーストンボラージュというブランドから
メンズスカート
なる商品が発売されたが
あっという間に
ラインナップ落ちした
今 欧米のファストファッションなどが入って来て
サイズ的にも問題なく
デザインも 良いなぁ
と思える物が増えた
今ならきっと
スカートに合わせて
トップスも含めてコーディネートできそうだ
ただ
僕は
特別可愛い格好や
化粧をして…
女装男子や男の娘のように
女性と見間違われるような格好を
という訳じゃない
普段着として スカートが身近に欲しいだけだ
やればやれる
スカートを履いて
一歩踏み出すだけだ
でも 世間受けはしないだろう
それでも 踏み出せるほど
僕のハートは強くない
話題:カミングアウト
仕事絡み
キンと冷えた空気に
少し気後れしながら
前日に調べた天気予報通りに
午後から晴れるのを願って
バイクを引っ張り出した
アクセルを軽く煽り
あえてチョーキングせずに セルを回す
ぐずぐずと目を醒ましたエンジンは まだ眠たげで
右手の力加減を間違えれば すぐにまた眠りそうだ
夏場
この状態から
いくらなだめすかしても
必ず ストールしていたのだけれど
気温が下がって 燃調が合ってきたらしい
ぐずりながらも エンジンは起きようとしている
1000回転ちょっとをキープするように
アクセルを固定していると
次第に回転が上がってくる
一旦 3000回転まで上がれば
もう エンジンは二度寝しない
本当は このまま数分アイドルしたいが 住宅地では煩い
2000に回転を落として 数十秒
安定した回転を確認したら ギアを一速に入れ ゆっくりと走り出す
レブリミット3000
バイクらしい スパッとした加速や減速
レーンチェンジを捨てて
バイク全体が温まるのを待つ
数キロ進む頃には
バイクも僕も 暖機が終わって
いつもの様に 走りだす
さて 今日は何処へ行こうか…
っと その前に仕事仕事
誰かが 何処かに 何かを 隠してる
誰かが それを 見つけ出そうと 必死になる
ビー玉 めんこ ベー駒 さいころ 王冠 カキンコ
壊れたブリキの自動車 石ころの戦車 ラジオの真空管
皆 自分だけの 宝物
誰にも 見つけられない様に 隠す
誰もが 秘密の場所に 隠す
そして何時しか 宝物達は 忘れ去られてしまう
あの頃の セピア色の想い出 淡い恋心
そういう物と 一緒に 遠い昔に 置いてきぼり
誰かが 何処かで 何かを 見つける
誰かが 誰かの 宝物 見つける
彼らは 皆 懐かしみながら 大人になると 気がついた
1986 Nov
話題:散文
ふとしたきっかけで
何かをやりたくなる事があり
ふとしたきっかけで
誰かに合いたくなる事があり
ふとしたきっかけで
誰でも良いわけではなく
ふとしたきっかけで
何でも良いわけではなく
ふとしたきっかけで
行動をおこし
ふとしたきっかけで
裏目に出て
ふとしたきっかけで
表目に出て
ふとしたきっかけで
行動しない
ふとしたきっかけで
ふとしたきっかけをつかみ
ふとしたきっかけで
ふとしたことが
僕の周りを巡っている
1991 Feb 10
話題:散文