朝霞班にゲンゴローが加入して少し。せっかく来てくれた1年生だし仲良くなりたいけど、まだもう少し時間がかかりそうかな、という感じがしていた。それというのも、丸の池の枠をもらえたことで朝霞クンが早々にPのモードに入りそうで、それがゲンゴローの緊張の一番の原因だから。
 そこで、俺とつばちゃんの誕生会を兼ねたゲンゴローの歓迎会が開かれることになった。会場はもちろん俺がバイトしているお店。でもその前に今日の部活をしっかりとやりましょうということで、俺たちがやっているのは朝霞クンの背中の方にそびえ立つ例の山を崩すこと。

「いろいろ出てきたでしょでしょ〜」
「マジでいつから積みっぱだったんだこれ」
「山口先輩、これって何かの設定資料とかですか? すごく凝ってますけど」
「あ〜、朝霞クンの字だし1年のときのかな?」