「おはようござ」

 います、とセンターの事務所に入ろうとすると、本来ここで顔を合わせるはずのない女がオレの席に座っていた。女はオレの顔を見るなり勢いよく立ち上がり、オレの声を遮るように声を張る。

「おはようございます雄介さん!」
「何故お前がいる、綾瀬」
「はい! 私は情報センタースタッフの研修生としてお世話になることにしました! よろしくお願いします!」
「研修生だと」