「ただいまース」
「なンだ、冴スか」
「律ー、飲むモン淹れてくれー」

 年末年始の帰省ラッシュに揉まれながらどたどたと帰ってきた冴は、カバンの中からスティック包装された飲み物らしき物を出して大袈裟に倒れ込む。
 つーか2週に1〜2回ペースで必ず帰って来てるンすから帰省と呼べるほどの帰省でもなさそうスわ。ウチからなら星港大学に行くより向島大学に通う方が正直遠いスからね。