菜月先輩から、何故か「白米の消費に利用されてくれ」と自宅にお招きいただいた。5合炊きの炊飯器には目一杯ご飯が炊かれていて、とても2人で食べる量ではない。
 確かに菜月先輩は白米をあまり好んで食べるということはしない。何かしらの味かおかずがなければいけないということはよくよく聞いている。だけど、どうしてそれを焦って消費しなければならないのか。

「2月以降は多分ほとんどこっちにはいないだろうからな。そんなときに口の開いた米を置いといても」
「なるほど、保存との兼ね合いでしたか」
「そういうことだから、今ある米を少しでも減らしておきたいんだ」