最後の望みをかけているけどどうにもこうにも望みは薄い。あと10分でウチの班の番組が始まる予定なのに、班員が揃わない。これがまだ前日、いや、数時間前から確定されていたなら対策も練れたのに。

「果林、こーた、どうする」
「どーするもこーするも、やるしかないですよねー」
「そうは言うけど果林、ピントークのミキサーどうする」
「こーた、キューシートあれば出来ない?」
「それは全く問題ないんですが、音源がないんです。私の手持ちMは朝霞先輩との番組とダブルトークの分しかありませんし」
「曲なしで番組やるってワケにもなあ」