「やっぱ真昼から飲むのって最高すよね」
「間違いねえ」

 そうだ、飲もうと思い立てば、真上にあるLの部屋を訪ねる。例によってコイツの掃除の音で起こされ、否応なしに俺も朝から活動させられた。
 生温い風が部屋を通り抜け、少しずつ夏に近付いていると実感させる。もっと暑くなればビールはもっと美味くなるだろう。それはそれで歓迎されること。
 梅雨の晴れ間ということもあって、ベランダには洗濯物が泳いでいた。かく言う俺も、久々に布団を干してきている。布団クリーナーもあるが、やっぱり日光に勝るものはないと思う。