「たのもーっす!」
「たのもー! 高崎せんぱーい!」
「あ? 何だお前ら騒々しい」
「晩ご飯時にすみません」
「試食してください!」

 急に人の部屋にドカドカと押しかけてきやがるチビどもを制しようとすると、何やら美味そうなソースの匂い。そもそも1年のチビどもがどうしてムギツーにいるのかという話だ。
 うちに連中を入れるワケにもいかない。コイツらが拠点にしているであろうLの部屋へ。案の定、部屋中にソースの匂いが立ち込め、手に持っていたままのビールがこれだけで進みそうだ。