「よし、これでミキサーは大体集まったな」

 高崎先輩と伊東先輩に呼び出されたのはミキサーばかり。一体何の話をするのか知らされないまま集まったものだから、緊張感が物凄い。何か深刻な問題でも起こったのだろうか。

「大祭の女装ミスコンで伊東が優勝したのは知っての通りだが、その優勝商品の機材カタログが手元に届いた。っつーコトで、ミキサー陣で話し合って、どの機材と引き替えるか決めてくれ」
「俺と高ピーで決めても良かったんだけど、これから使う機材のことだし1・2年生で決めてもらった方がいいだろうからね」