「さァーて、年末特番について話し合いヤすかァー」

 放送サークルMMPでは、1年間の集大成として年末特番という物を作っている。年によってそれは長時間の企画番組のこともあるし、ラジオドラマのこともある。
 菜月さんの脚本デビュー作品「腐れミカン」は一昨年の年末特番だし、その次の年は「待ち合わせ」というこれもまたラジオドラマ作品だね。さて、今年はどうなるやら。

「ま、例によってラジドラすかネ」
「律、いくら何でもそれは結論付けるのが早くないか」
「じゃあ野坂、対案出して下せェよ」
「スイマセンデシタ」

 りっちゃんの議事進行は良くも悪くも次世代の味が出つつあった。ムライズムを受け継ぐ大喜利大会が始まる前に方向性だけ決めてしまおうというのは得策だね、さすがりっちゃん。