「野坂、いるかい?」
「圭斗先輩! おはようございます!」

 僕たちMMPはこの食堂事務所の機材にサークルの機材を繋いで昼放送のオンエアをさせてもらっている。
 今日の僕がここにいるのは、昨日のサークルで垣間見えた“予感”によるもの。本来、金曜担当の僕が火曜日に来ることはほとんどない。

「どうしたんですか、圭斗先輩が他の曜日のオンエアを見に来るなんて」
「ん、ちょっとね」