これから行われるのは、緊急の班長会議。丸の池ステージを巡って緊急に各班長に周知しておきたいことが出来たと監査の宇部が駆け回り現在に至っている。
 普段から宇部は多忙だが、忙しそうな様子を隠そうともせずに大変だ大変だと走り回っているのは珍しい。普段ならどれだけ多忙でも段取りがしっかり出来ているから慌てることはまずない。

「ステージ前の忙しい時間に集まってもらって班長の皆さんには感謝します」
「どうした監査、緊急の班長会議なんて。部長を通さずに、お前の独断でやることか」
「連絡が後手になったことに関しては申し訳ありません。文化会監査から緊急に周知してほしいと通達を受けました」