「洋平」

 つばちゃんの眉間が、目が、声が、そして纏う空気が。一言で言えばとんでもないことになっていた。不機嫌も不機嫌。いや〜、不機嫌とかいう単語で表せるレベルじゃないでしょ〜。俺はいつ殴られてもおかしくない。飛んでくる拳を受ける準備だけしてつばちゃんの話に耳を傾ける。

「何なんだアイツ、マジねーよクソが」
「つばちゃん、クソとか言わないの。ど〜したの? アイツって誰? まさかまた宇部Pとやり合ったとかじゃないよね?」