「さて、僕たちの戦いはこれからだ。決起集会と洒落込もうか」
「圭斗、最初から最終回のノリはダメだ」

 今日の会議で、定例会メンバーには盆頃にある“向舞祭”への参加義務があることが告げられた。それなら最初からそう言ってくれていればよかった物を、まるで騙し討ちのように。確かに、最初からわかっていたらいたでちょっとな、とは思う。
 スタッフとしての参加が義務づけられた俺たちは、さてこれからどうするどうなると大石の家で話し合うことにした。店であんまり長いこと喋るのも迷惑だろうしとの配慮。大石の家ならいいのかという疑問に対しては、大石が快諾したので問題なし。