「醤油お待ち」
「あっ、スガノ君醤油来たよ」
「ああ」

 目の前には、3人分のラーメンと餃子。それから、宇部の前には生中。今ラーメンを食べに来ているのは俺と洋平、それから宇部という変わった面々。どうしてこうなったのかはよくわからない。敢えて言うなら成り行きか。
 カウンター席で、右から洋平、俺、宇部の順に並んで座っている。俺を挟んで右と左でポツポツと会話が成されている。洋平は塩ラーメンを啜りながら、とんこつの匂い強いね〜と宇部のそれに興味を示している。