「それじゃあそういうことで」
「りょーかい」

 部室の前を通りかかると、ふう、と大きな溜め息をついて部屋から出てきた洋平と鉢合わせた。部活の時はいつもヘラヘラしてるピエロが珍しく化粧を落としている。

「あれあれ、つばちゃんじゃんどーしたの」
「ちょっと通りがかっただけだけど」