「リーツ! リィーツゥー!」
「あー、何だァうるせースわ」
「冴サンのお帰りだ! うい、もらったからこれでナンか作れ」

 ドタバタと、急に冴が帰って来たと思ったら、その手にはジャガイモ。それも3コ5コとかいう次元じゃない。担いでいたリュックサックからこれでもかとジャガイモが出て来る。
 ざっと数えただけでも30はありやスわ。まァ、ウチは山なンで星港と比べれば涼しいし、保存をするにしても少しくらいは長持ちするかもしんねースわ。でもこれはねーわ。