「レ・イ・ちゃーん」
「気色悪い、寄るな。目ぇくり抜くぞ」
「ちょっとやめてウソウソ今回すっごい真面目な用事!」

 明るい茶色のボブヘアーがすっごいエアリーで可愛いのに、突き刺す目付きが極寒。でもそれがいい怜ちゃんに今日はちゃんとした頼み事。土田怜ちゃんと俺、青山和泉とは軽音サークルの同期で、バンドや楽器は違うけどまあ話す方の仲かな。

「お前が真面目だったことなんか今まで年1しかねーだろ」
「今年は年2!」
「で? それと後ろにいる女は何か関係あんのか」
「そーそーあの子にもちょっと関係するの」