目の前には、大きく巻かれたソフトクリーム。そして、食えとそれを出してくるのは高崎。大学近くの“髭”に連れられ、これから始まるのは大祭実行の幹部とMBCCの代表との会議だ。

「何か、大祭実行じゃお前に話つけるときはアイス食わすみたいなルールがあるみたいだな」
「ルールっつーか、暗黙ってヤツ? いつの間にか定番化してた」
「――とまあ、郷に入っては郷に従えじゃねえけど、大祭に絡む話だからお前にアイス食わす」
「つか、今までで一番アイスのグレードが高い」