「菜月、そろそろ何か食べるか」
「えっ、もうそんな時間?」

 時計を見れば夜の8時。今日は真希の家に遊びに来ていて、真希の好きなバンドのライブDVDやらミュージックビデオやらを延々と見るだけの遊びをしていた。好きなバンドって言っても一組じゃなくて、それこそいろいろ。
 ちょこちょこお菓子をつまみながらだったから、特にお腹が空いたなあと思うこともなく、気付けばこんな時間になっていたという感じ。家に帰るモードでもなく、そのままここでご飯を食べていくことにした。