「おはようございまーす」
「来たか川北、今日から戦争だぞ」

 バイト先の扉を開くや否や、バイトリーダーの春山さんがギロリと目を光らせている。正直、春山さんは元々の目つきがそんなに良くない方の人だから、戦争というその言葉にも重みはさほど感じられない。
 蛍光イエローのスタッフジャンパーを羽織り、今日の動きを確認する。俺はB番、情報センター内で利用者のサポートに入ることになっている。あとは、プリンターなど周辺機器あれこれの対応。