「おはようございまーす」
「……ます〜……」
「おはよう…? って言うか諏訪姉妹、何か喋り方が逆転してないか?」

 かんなとあやめと言えば双子の姉妹で、はきはきと文章で喋るのが姉のかんな、考えていることがかんなとそう違わないからという理由でかんなの後に「です」とか「ます」と言うことで言葉の威力を二乗するのが妹のあやめ、という区別の仕方だった。
 それがどうした。今じゃおはようございまーすとはきはきと挨拶してるのが妹のかんな、その後にしょぼくれた様子で「ます〜」とついてくるのが姉のかんなになってしまっている。と言うか2人揃うのも久しぶりに見た気がする。