「アヤちゃん見てー! じゃーん!」
「すごーい! さすがたまちゃん! いよっ! 雨宮先生!」

 手元には、燦然と輝く新刊。新刊と言ってもうちの個人サークルの物じゃなくて、ノリと勢いで立ち上がった盟友・片桐さんとの合同サークルの物。いやあ、本当にノリと勢いって怖いですよね。ひと月ちょっとでしっかりとした本が出来ちゃうんだから。
 Chocolate Soul Musicというかわいらしい名前のサークルに決まったところで、じゃあどのイベントに出ようと話した結果、明日からのコミティカ合わせにしましょうとなって。あんまり先延ばしにしすぎると企画が立ち消えになるからって。
 片桐さんはうちの扱い方をわかってますよね。常に締め切りを抱えてたいし、その締め切りに余裕がありすぎてもいけない。もしも余裕が出来てしまえば生まれた余裕でもう1冊作る? くらいのことは余裕ですとも。