「おう、高崎そんじゃーな! 帰ってきたらレポート添削よろしく!」
「うー……」

 乗り物酔いでグロッキーになっている高崎が車から降りると、いよいよここから本格的な帰省が始まる。
 丸の池ステージも向舞祭も終わり、ようやく俺も実家に帰ることが出来るようになった。どうやら向舞祭を見に来ていたらしいシンこと飯野晋哉と高校振りに再会して、話が盛り上がった結果シンの車で一緒に買えることになった。
 何か成り行きで俺と山口、それからシンと高崎の4人でうちの近くの髭でちょっと集まっていて、軽く食べたりここまでのことを話したりして現在に至る。シンが向舞祭に来ていたのはゼミのレポートのためらしい。高崎はそのお付きだとか。