「えっ、何かすげーガシャンガシャン言ってね?」
「ガシャンガシャン言ってるね」
「ふー、先輩方、お待たせしました」
「うーい、圭斗お疲れーい。菜月は?」
「菜月さんも今荷物を持って上がって来ているところですよ」

 今日が村井おじちゃんの誕生日だということで、新年会を開く口実に。僕は実家から帰って来た菜月さんを駅まで迎えに行き、一度菜月さんの部屋に寄ってここまでやって来たよ。で、僕が抱えてきた荷物だね。
 僕が用意していた物は、角煮や酒の肴になりそうな料理だね。菜月さんを迎えに行くまでは、自分の部屋から鍋やタッパーを運んでということを繰り返して。そして、菜月さんの荷物だね。ガシャンガシャンと音を立てるこれは、宴に欠かせない酒瓶。