「あーもうノサカホンマ嘘吐きやわ!」
「うるさいな」
「何やの、前にノサカ補講出たらそれ1回でテストバッチリみたいなことゆーたやん! 全然やったやん今日の補講! 普通に授業して課題やっただけやん!」

 今日はテスト前最後の土曜日で、俺とヒロの履修している授業の補講が設定されていた。土曜にある補講なんて正直出席者もそうそう多くない。だけど俺は元々補講もちゃんと受けている方だから今回もしっかりと受けていた。
 問題は目の前でラーメンを食べながら俺に文句を垂れ散らかすヒロだ。日頃の授業すらまともに出ていない奴が補講なんかに出ようとするはずもなく、今日の補講に出てきたのも俺に引き摺って来られての渋々だ。