「あっ、いらっしゃい。どうぞ」
「では、邪魔するぞ」

 今日は俺の部屋でリン君と遊ぶ約束をしていた。リン君とは酒の現場で知り合ったということもあって初回からやらかしてしまったのだけど、こうしてまた会ってくれるだなんて海のように広い心を持った超絶善人だと思う。星大の人だし、頭もよくて人間も出来ているとか完璧超人か。
 足の踏み場もなかった部屋も何となく片付けた。DVDや本も見やすいように定位置にしまった。それだけやってあればあとはどうにでもならないかな。俺にとって片付けとは台本やレポートなどの執筆状態にないときにしか出来ないことだから。