某日夕方6時、ソルから呼び出されたからUSDX関係で何か話でもすんのかなーと思ったら、まさかの音楽関係で。呼び出されて行った西海市内のカフェには、年末のシャッフルバンド音楽祭で一緒にブルースプリングの曲をやったドラムの奴がいた。

「ようチータ。急に呼び出してわりィな」
「ホントに。急だし西海だし、スガには話が行ってないみたいだし何事かと」
「今日はオンじゃなくてオフの話な。年末に顔くらいは見たかもしんねえけど、改めて紹介する。高崎悠哉、ドラムやってた俺の……何になるんだろうな」
「ヤンキー時代からの知り合いっつっても舎弟だとガチ過ぎるし、弟分くらいでいいんじゃないすか。リアルな後輩でもないっすし。それかスラップソウルのライブにちょこちょこ来てる知り合いか」
「まあ、何かそんな感じの間柄だ。そんでユーヤ、こっちがCONTINUEっつーインストバンドでキーボードやってる……チータお前、名字なんだっけ」
「カンノな」
「ああ、そうだ。菅野太一。俺とは音楽以外にも接点があるけどそれは今はどうでもよくて、今日ここに集まった本題だな」