「入所試験の結果、受付業務を一通り理解し、マシンの扱いはまだ少し怪しいにしても一応は人並みに処理出来ると判断した。合格だ。A番専任のスタッフとして採用する」

 今日は情報センターの自称研修生・綾瀬に対する入所試験が行われていた。センターも慢性的な人手不足で、多少機械音痴だろうと積極的に人を増やしていかねばならん時に来ていた。そこで、綾瀬をA番専任スタッフとして登用するか否かの試験を行うことになったのだ。
 発表したように、受付業務に関する理解はあるし、業務中に起こり得る様々な事案への対処もそれなりに出来ていた。ちなみに、受付業務で起こり得る事案はかつてはA番の主とも呼ばれた春山さんに洗いざらい挙げてもらった物だ。この分なら実戦でも通用するし、オレの責任で採用してもいいという結論に至った。