「対策委員です」

 夏合宿が終わってその活動も鈍化していた対策委員だけど、今はその夏合宿に関わる行事に向けて動いていた。定例会と同じように対策委員も次の対策委員が選出されたけど、こっちの代替わりは3月だから、まだまだ俺たち2年生が主体となって動いていく時間は残っている。
 で、夏合宿に関わる行事な。それは、夏合宿の打ち上げ。毎年、夏合宿の参加者を対象にした打ち上げの飲み会というのが開催されている。それは俺たちの記憶にもあるし、過去の議事録にもしっかり残っている。それが毎年この時期だから、今年もやりましょうという流れになっていて。

「えー、今日店を決めてしまって、この場で予約の電話をしましょう」
「はーい」
「一応参加資格は夏合宿の参加者とモニター会にお越しいただいた方という体だけど、ぶっちゃけここまでくるとほぼインターフェイス全体だし、資格も何もって感じではあるんだよな」
「まあ、一応夏合宿のそれっていう体だし、そこは崩さないにしても参加したい人は来たらいいんじゃないっていうのでいいんじゃない?」
「じゃあそういう感じで。で、大体50から60人くらいを見てたらいいかな、参加者は。さすがに全員は来ないだろうし」
「まあそれっくらいかね」