「おはようございます…!」
「直クン、壮絶な戦いの後みたいだね」

 両の手に溢れんばかりのギフトを抱えてサークル室にやってきた直クンは、どことなくくたっとして、お疲れモード。きっとこれは、去年よりもパワーアップしたかな?

「はい直クン、紙袋」
「紗希先輩ありがとうございます」
「直クンは今年も大漁だね早めのバレンタイン」
「好意を持たれるのは嬉しいですけど、ボクは去年も特にお返しが出来なかったのが辛いです」