「それではー、IFサッカー部創設者、我らがよっぺの誕生日を祝ってー、かんぱーい!」

 IFサッカー部部長の音頭でかんぱーいという声が部屋中に響けば、それはもうごく普通の飲み会の風景。部屋に流されているのは伊東クンセレクション、現時点でのワールドカップ好ゲーム。
 今日は日曜日という事情もあってそこまで大人数ではないけど、この飲み会の会場になってる伊東クンの部屋には学校を問わず、そこそこの人数が集まった。
 俺の誕生日なんてのはみんなで集まりたいがための、飲みたいがための口実でいいんだよね。その時が楽しくて、関係ない人に迷惑さえかけなけりゃ。