「あ〜このサンバイザーかわいいなー」
「あー聞こえない。俺は何も聞こえないよねよね〜」
「このサンバイザーかわいいなー!」
「聞こえませーん!」

 わあわあと声を出しながら、耳を手で塞いで。つばちゃんのおねだり攻撃には屈しないように。畳2枚あるかないかの狭い朝霞班のブースで、声のボリュームはどんどん上がっていく。