変わった人からメールが来たなあと思えば、それは高校の先輩から。その人とは部活が同じだったとは言え、厳密には男子部と女子部の壁がある。その人がどうして今、うちにメールをしてきたのか。
 指定された場所に向かうと、そこには懐かしい光景が広がっていた。バッシュを履いてやる気満々の広瀬先輩。大学ではバスケから遠ざかっていた先輩だけど、ブランクはあまりなさそうな、そんな雰囲気。

「あっ、広瀬先輩お久し振りですー」
「おー、宮ちゃん来たかー」