「……ねえ朝霞クン」
「ん?」
「日付感覚なくなってるっしょ」

 班日誌を見ると、それは明らか。ウチの班の日誌は主に班長の朝霞クンがつけていて、どういう練習をしたとか台本を変更したとか、その他の連絡事項が書かれていたりするんだけど。

「そんなことはないつもりだけど」
「思ってるより全然なくなってるよ〜、ナニこのヒドいの。7月なんか特にヒドいよ?」
「どこが酷い? 普通の日誌だろ」
「自覚がないって相当ダネ……つばちゃん来たらジャッジしてもらおうよ」
「俺が勝ったらレッドブル1本奢れよ」
「い〜よ、絶対負けないから」