夏という季節のなせることなのか、その場には懐かしさを覚える顔が集まってくる。対策委員の会議をしていたカフェの2階禁煙席、壁側の席。最初に来た奴が隣の机をくっつける作業も変わらない。
 先に来ていた石川とその作業をしながら、俺たちを呼んだ福島さんを待つ。あの人が俺たちを呼んだからには何かしらちゃんとした話なのだろう。それが俺と石川の共通認識だった。