愚痴る宇部Pもしもついっとまとめ

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「部長会も私! 研修旅行も私! 丸の池のステージ使用許可を取りに行くのも私! あの無能Pは何様よ」
「お前も大変なんだな」
「丸の池での惨状は見たでしょう朝霞、日高班の内容が下らな過ぎてそれまでいたオーディエンスも消えてしまったわ」
「企画力がないのを棚に上げて気温や時間の所為にしてるんだからいい身分よ。挙句、日高班への妨害活動が行われてないか確認させられたわ」
「妨害活動?」
「そのまま、ステージの妨害よ」
「誰がそんなことするって。下らないな、身内で潰し合ってどうすんだ」
「誰が、って。ねえ、朝霞」
「ちょっと待て宇部」
「心配しなくても、妨害活動なんかあるわけないじゃないの」
「だよな」
「事が思うようにいかなければ全て朝霞の所為にしておけばいいんだから、部長ってのもラクな仕事よ」
「クソうぜぇな日高の野郎」
「部の3分の1はそれで一致してるわよ」
「日高はウザい、でもあまり目立った行動を取ると自分が嫌がらせをされかねない。朝霞には同情するけど、アイツは好きではみ出し者やってんだから現状でいいだろう、というのが大勢ね」
「幹部の班となると、そうでもないだろ」
「そうね、幹部の班になれば次の要職狙いの屑しかいないわ、ふざけんなってのよ」
「宇部、そういやお前結構飲んでないか」
「日高をぶっ飛ばせば話は解決するのよ」
「待て宇部、今のお前がぶっ飛ばすとか言うと戸田以上にシャレにならない」
「戸田さん? あの子のディレクター道具借りれないかしら、日高を殺すのに」
「山口、ウーロン茶!」